両面テープには粘着剤の種類があり、ゴム系やアクリル系、またシリコン系とあり、粘着剤の種類によって特徴や用途が変わってきます。それぞれの特徴や形態・用途等を3回に分け、今回はシリコン系の粘着剤について紹介します。

〇特徴
シリコン系粘着剤は、シリコンが持つ優れた特性の耐熱性、耐寒性、耐水性、 電気絶縁性を備え 様々な被着体に優れた粘着性がある粘着剤です。フッ素樹脂やシリコンゴムに着き、使用可能な温度の範囲が広く、保護フィルムや各種テープの粘着剤に適しています。 さらに、シリコンゴムの粘着性が低くく、粘着付与の成分が入っているシリコンレジンが使用されており、シリコンゴムとシリコンレジンを変化させ、必要な粘着性が得ることが出来ます。シリコン系粘着剤は有機系が困難なシリコンゴム、フッ素樹脂、ポリイミドなどにもよく粘着します。高温で溶けたり、低温で固くなったりすることなく、粘着力の変化が少ないです。 低アレルギー性であることから、手のひら・足の裏など他の粘着剤が苦手な部分に高い粘着性を発揮します。さらに、救急絆創膏等にも使用されたり、シリコン系粘着剤は他粘着剤と違い、糊があまりべたつかず、粘着剤が流動性を持ち やわらかいです。さらに、シリコンゴムと金属、プラスチック等の貼り合わせに適しており、シリコンゴムの主なポリマーは ポリジメチルシロキサンです。直鎖(枝分かれしていない)のゴム状の構成となっています。

〇形態
シリコン型はシリコンゴムとシリコンレジンをブレンドをしています。シリコン系の粘着剤の長所は、-60℃~250℃と幅広い温度に対応でき、耐候性や耐熱性、耐寒性、耐薬品性や低温特性に優れていますが、他の粘着剤では着きにくいシリコン表面にも粘着性を発揮します。また、あまり粘着力は高くないため、強粘着性が出しにくいです。価格が高いのが短所となります。

〇用途
主な用途として、シリコンゴム同士の固定や再剥離が必要な箇所の固定に使用されています。また、シリコンゴムと金属やプラスチック等の貼り合わせ、熱のかかる部分の絶縁や固定用、部品の耐熱工程搬送用等で使われております。さらに、液晶表示装置や拡散フィルム、導光板部分の反射フィルムなどの固定等。プラスチック等の各種材料の固定、電気絶縁性や耐熱性が必要とされている材料・部品などの貼り合わせや固定等、幅広い用途で使用されています。

〇まとめ いかがでしょうか。両面テープの粘着剤によって、家庭や職場、地域と様々な場所や用途で使われております。何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/