みなさんは剥離紙と聞いて、何をイメージされますか。日常的にはシールやラベルを剥がした際に出る白い紙をイメージする方が多いのではないでしょうか。今回はそんな剥離紙について、ご紹介していきたいと思います。

〇剥離紙とは?
一口に剥離紙といっても、どんな紙なのか?と疑問に思うかもしれません。剥離紙とは、黄色い色をしているものが多いことから「キセパ」と言い、ラベルシールで使われる粘着製品の保護用紙のことです。紙の上に剥離紙用シリコンを塗布した用紙で、シールの台紙で使われています。また、剥離紙にも様々な素材があり、PEラミネートタイプ、非シリコンタイプ、フィルムタイプとあり、防水性や平滑性といった特性があります。

〇紙の特徴
紙にもそれぞれ特徴があります。
・強度が高く、包装用に用いられることが多いクラフト紙。
・水や湿度に対し寸法の変化が大きく、透明性が高いグラシン紙。

クッション性と通気性が高くグラシン紙とは異なり、水や湿度に対して寸法変化が少ないといった特徴を兼ね備えています。

〇剥離紙の用途
・両面テープ本体の剥離紙 これは表裏両方とも剥離可能処理が施されている場合がおおいです。
・製品本体を乗せるための台紙。台紙から容易に本体を取り外すことができるので、作業性が良くなります。
・製品同士の粘着防止。製品の表面が粘着質な場合、重ねるとシートどうしがくっついてしまうので、間に挟んでこれを防止します。
・両面テープの工作するときの受けとして。例えば両面テープを所定の形状に切り抜きたい場合。片方が常に粘着状態なのでスムーズに加工できない。また基本的にハサミでしか加工できない。しかし、剥離台紙に乗せるとカッターナイフでの加工ができる。細かい形状の加工ができる。

〇写真の説明
・1枚目はフィルムの剥離紙。PETが一般的。
・2枚目は紙の剥離紙 キセパと呼ばれるもの。刃の深さにより、層間剝離が発生する場合がある。
・3枚目、4枚目は両面テープに付属の剥離紙。両面テープ付属の剥離紙を利用できる場合は、利用することにより新たに剥離紙を使わなくて済む。これにより若干安価にできる。

〇まとめ
いかがでしょうか。剥離紙はシールやラベルの粘着面を保護する役割を担っています。 また、日常的に様々な場所で活用されています。ホウライでは、両面テープの加工も承っております。何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/