両面テープの基材について、その種類と特徴
〇両面テープの基材の重要な役目は⁉
両面テープの基材としては、粘着剤とプライマーを保持することと、比較的薄く柔軟で、平滑さが重要になります。この様な材料を使用することにより、様々な場所や用途でも使うことが出来ます。両面テープをどこで? どのように? 何のために?などなど、使用状況によって適切な基材の種類が変わってきます。様々な機能や特徴があり、強い力で耐えるもの、透明性が高いもの、光を通すもの、反対に通さないバリア性が高いもの、透明性が高いものなど種類があります。両面テープの厚さも、種類によって、極めて薄いものや厚みがあるものなど多種多様です。
〇両面テープに使用される基材の種類と特徴
・PET
貼り付け作業時の形状の安定性に優れており、抜き加工性にも優れています。また、各種被着体に良好な接着性があります。不織布基材に比べて透明度が高い、また遮光フィルムを使うことにより光を通しにくくした物もあります。経年劣化で変色することも少ないです。PET自体は、粘着剤を透過させないため、両面テープの表と裏で粘着力が異なる物もあります。
・不織布
最も一般的に使用されている基材。ホームセンターなどでよく売られています。高い粘着力と保持力のバランス、初期接着性力に優れ、金属やプラスチックなど被着体を選ばない粘着特性と耐熱性、耐反発性に優れており、強力な接着力があります。簡単に手でちぎれることも特徴です。経年劣化により茶色に変色することが多いです。
・アクリルファーム
接着強度と耐熱性に優れており、また、屋外部品の固定も可能なので、耐候性にも優れています。柔軟性・被着体の凹凸や伸縮にも対応しています。さらに、耐反発性があるため曲面貼付け用途にもご使用出来ます。 また、テープの種類により変形量が少なく、保持特性に優れています。接着特性と保持特性のバランスに優れています。凹凸面にもよくなじむので、広い接着面積が確保できます。ただし一般的にPET基材や不織布基材のテープに比べて高価になります。
・金属箔
垂直方向(厚さ方向)・面方向ともに高い導電性が得られます。特殊な導電性粘着剤を使用していますので、高い導電性を安定して得ることが出来ます。主な用途として、電子機器用 静電気除去やアース取り除電ブラシの固定などの使われています。
・基材レス
文字通り基材がなく粘着剤のみのテープです。薄くて透明性に優れます。また耐熱性を持ったものもあります。ただし基材がないので、一度貼ってしまうと貼り直しがほぼできなくなります。
〇まとめ
いかがでしょうか。両面テープの基材は様々な種類や用途で使われております。何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/