アクリル系粘着剤とは?
両面テープには粘着剤の種類がゴム系やアクリル系、またシリコン系とあるのをご存知でしょうか。実は、粘着剤の種類によって特徴や用途が変わってきます。今回はアクリル系のみならず、ゴム系、シリコン系を含めた粘着剤の種類や特徴をご紹介致します。
・ゴム系粘着剤
天然ゴム自体は粘着性が低いため、一般的には粘着付与剤を添加します。そのことによって、多くの被着体につくことが可能となる為、包装用粘着テープとしてよく使用されることが多いです。天然ゴムは価格が安く、耐熱性や耐候性は劣っていますが、被着体の選択が小さいです。さらに、ゴム系粘着剤は熱に弱いということを考慮する必要があります
・シリコン系粘着剤
耐熱性・耐寒性・耐水性、電気絶縁性に優れ、様々な被着体に優れた粘着性が特徴です。シリコンゴムに着き、使用可能な温度の範囲が広く、保護フィルムや各種テープの接着剤に適しています。さらに、シリコンは高温で溶けたり、低温で固くなったりすることがないため、粘着力の変化が少ないです。アレルギー性が低いことから、手のひらや足の裏など他の粘着剤が苦手な部分に高い粘着性を発揮し、主な用途はシリコンゴム同士の固定や金属やプラスチックとシリコンゴムの貼り合わせで使用されます。
・アクリル系粘着剤
アクリル系粘着剤は、主に耐候性・耐熱性や耐溶性などに優れています。私達の生活シーンで考えると、携帯電話や自動車にも使われています。粘着力が弱粘着タイプから強粘着タイプまで設計が可能となっていることから、再剥離性が必要な加工の工程用フィルムから強い粘着力が必要な電子部品の貼り合わせ用のテープと、用途が様々です。アクリル系粘着剤は最大の粘着力を発揮できる状態になるまで時間がかかり、高湿な環境への耐性が優れているため、ガラスや透明プラスチックの接着に適しています。また、耐老性に優れているため、黄色に変色することなく透明性を保つことが可能です。主な用途は、自動車の部品の固定や太陽光発電モジュールのパネルラックの取り付け。また、金属やガラス製家具の組立てや電気モーター内の磁石の固定、建物の外壁材の固定等に使われています。
〇まとめ
いかがでしょうか。アクリル系粘着剤は、ご家庭や職場、地域と様々な場所や用途で使われております。何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/