これが分かれば業界通
株式会社ホウライでは、これまで会社の文化である環境整備や様々な商品、社内の業務改善について沢山ご紹介させていただきましたが、今回は趣向を変えて、ホウライの製品の仕様についてご紹介させて頂きたいと思います!
普段使用している両面テープの台紙や接着部分がついている両面テープ部分、その周りの余白にはそれぞれ専門用語があります。
〇両面テープの世界の専門用語
普段何気なく使っている両面テープにも、部位によっては専門用語が沢山あります。
今回のこのコラムでは7個ご紹介します。
①製品
実際にお客様に必要とされる接着面がついている部分になります。お客様から来たご依頼の個数はここをカウントしていきます。見積もりもこの製品の個数で算出することが一般的となっています。まれにシート単位でカウントすることもあり、この場合は製品が8個ついて、数量1と表記しています。
②列
多くの場合はシートを切り抜いて抜いてカットしていきます。製品の個数が多くなってしまうと列が長くなってしまい、シートも長くなります。シートが長くなる分、移動の際に曲がってしまったり、シート自体がうねってしまったりと操作性が悪くなります。200mm〜300mmが一番扱いやすい長さとなっています。
③丁付け
一回に切り抜ける製品の数になります。丁付けを増やすと加工費は下がるが、型をその分増やさないといけなくなるため、型代があがってしまいます。注文が多く出る製品は丁付けを多くしても利益が出ますが、注文数が少ない製品は丁付けを増やしてしまうと型代の方が高くなってしまうリスクがあり、丁付けは多い方が良いとは限らないのです!
今回の写真の場合は、2丁なので同時に製品が2つできます。
④外周メクリ(外メクリ)
型抜きしたときに製品以外の部分は不要になってしまいます。この不要な部分をメクリ取ってしまうことを外周メクリ、または外メクリといいます。製品があまりに小さい場合は、外周を全部めくってしまうとかえって使用する際にセパレータから剥がしにくいこともあるので、一部だけめくることがあります。この一部だけめくることを一部メクリといいます。
⑤セパレータ
台紙や剥離台紙、キャリアと呼ばれることもあります。
一般的に紙やフィルムが使用されます。安価に作るのならば紙を使用しますが、紙で作ると「層間剥離(そうかんはくり)」と呼ばれる現象が起きてしまいます。
層間剥離とは、両面テープの表裏の粘着面が剥離してしまうことを言います。接着ノリがセパレータに残ったまま製品が剥がれるなども、この現象からです。
フィルムのセパレータの多くはポリエチレンテレフタレート(PET)が多く使われています。
⑥付き数
1つのシートに何個製品が乗っているかを指します。1シートあたりの付き数が決まっているとシートに製品が何個残っているかなどをわざわざ数える必要がありません!シートの数を数えてしまうと、残りの在庫数が分かるので在庫管理も効率的になります。
⑦抜き方向
両面テープは、基材に接着剤を塗布し、乾燥させた後に製品を切り抜いていきます。抜き加工の方向は、基材の方向と平行方向に行うのが一般的です。これは、基材の方向に抜き加工を行うことで、接着剤の厚さが均一になり、接着強度が向上するためです。また、基材の方向に抜き加工を行うことで、両面テープの端面がきれいに仕上がります。
抜き方向は抜き加工の際に、歯を見送っている方向のことを指します。
抜き加工のあとに、メクリ加工をする際はこの方向が重要になってきます。
〇まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は雰囲気を変えて、専門用語についてご紹介しました。普段聞きなれないワードなんかもあったのではないでしょうか。
また別の機会に別の専門用語もご紹介していきます!
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