「ハサミホルダー」1つで実現した、リスク管理と作業効率の向上!


 

製造現場では、日々さまざまな工程が同時並行で進んでいます。
その中で、ほんの少しの置き場所の不備が、思わぬ製品トラブルや事故に繋がることは少なくありません。

今回は、機械の振動という身近なリスクに着目し、わずかな工夫で製品の安全性を飛躍的に高めた「ハサミの定位置管理」の事例をご紹介します!

〇「なんとなく置く」が招く、大きな品質リスク

これまでの現場では、機械給紙機の上にハサミがそのまま置かれていました。
作業効率を優先するあまり、手の届きやすい場所に置いてしまうのは、多くの現場で見られる光景かもしれません…。

しかし、ここには目に見えないリスクが潜んでいました。
機械が稼働すれば、当然ながら「振動」が発生します。
この微細な揺れによってハサミが少しずつ移動し、万が一落下してしまったらどうなるでしょうか。

製品のセパレーターなどを傷つけてしまえば、それは即座に不良品の発生を意味します。
一見便利に思える「直置き」は、実は常に品質を脅かす不安定な状態だったのです。

〇100点の改善:数字で見える「リスク0」への取り組み

そこで実施されたのが、ハサミ専用のホルダーを設置し、収納場所を固定する「定位置管理」の徹底です。
この改善により、落下リスクは物理的に「0%」へと近づきました!

具体的な効果を整理すると、以下のようになります。

・製品事故の未然防止
⇒落下によるセパレーターの損傷リスクを完全排除。

・5Sの徹底
⇒「ハサミ」と書かれた専用ケースを用意することで、探す手間を省き、整理整頓を視覚化。

・安全性の向上
⇒ 刃物が露出したまま放置されることがなくなり、作業者の安全も確保。

機械の振動に左右されない専用ケースを作ったことで、作業者は余計な心配をすることなく、本来の製造業務に集中できる環境が整いました!

〇小さな改善が「より良い製品」を育てる

今回のハサミ置き場の作成は、決して多額の費用がかかるような大掛かりなものではありません。
しかし、その効果は絶大です。
「振動で落ちるかもしれない」という現場の不安を一つひとつ解消していくことこそが、
結果として顧客に届ける製品の信頼性に繋がります。

「おもむろに置いていたものを、正しく収める。」

この当たり前の精度を高める姿勢こそが、ものづくりの根幹です。

貴社の現場にも、「いつかトラブルになるかもしれない」と、誰かが密かに感じている場所はありませんか?
そんな小さな気づきを拾い上げ、一つずつ形にしていく文化を、これからも大切にしていきたいものです。

〇まとめ

いかがでしょうか。
今回は「ハサミの定位置管理」の改善についてご紹介いたしました。
これからもこのような小さな改善を積み重ねることで、現場全体の生産性を向上させ、従業員が気持ちよく働ける環境づくりに努めていきます。
環境整備は整理・整頓・清潔だけでなく、このように時間短縮や仕事効率化にもつながる素晴らしい取り組みです。この取り組みにより会社が変わります。
また、なにか気にかかる点などございましたら、ぜひお問い合わせページよりご連絡ください。
hourai.info/mailform/