「すぐやらない技術」

** すぐやらない技術 **
 
 
本屋さんは、情報の宝庫である。
 
本屋さんへ行くと色々なことがわかる。
 
平積みしてある本を見ることで、まずその本屋さんの主張(特徴)を感じることができる。
 
小さな本屋さんでも何を平積みにするかで、ささやかな主張をされている。
 
本屋さんをやる側としては、こういったところにモチベーションを見出すのだろう。
 
 
私が本屋さんをやるなら、新聞、雑誌で紹介された書籍を平積みにするだろう。
 
特にビジネス雑誌などで紹介され魅力的と思った本はすぐに手に入れたい。
 
アマゾンもいいかも知れないが、帰り道に直ぐに買って帰れる、出張の途中で買って読むということではアマゾンよりいいのではないか。
 
私はアナログ人間なので本の表紙を楽しむためにカバーもしないし、本の重みを感じながら読みたい。
 
そんな私は、本屋さんで***で紹介されていた本ですといってまとめられて平積みされていれば大変助かる。
 
いままでそんな本屋さんに出会ったことないが。
 
 
こうして平積みの本を見ていくと最近のトレンドが分かる。
 
最近は「すぐやる」というのがトレンドのようである。
 
何でもかんでもすぐやる方が結局は早く終わらせることができるという類のことが書かれているのだろう。必要を感じないので読んでいないが。
 
たしかにこれは正しい。あとでやろうとすると下手すると倍以上の時間がかかってしまうこともある。
 
手を付けるのがおっくうになったり、内容を思い出したりするのに時間がかかってしまうのだ。
 
 
しかし、私は経験上「すぐやらない」方がいい仕事もたくさんあることを知っている。
 
状況がころころ変わる仕事は、先走って次々動いても最初に検討した分がことごとく役に立たず無駄に終わってしまうのだ。
 
状況がころころ変わるような仕事は、ある程度落ち着いてから動き出すのがちょうどいい。場合によっては仕事自体がなくなってしまうこともありえるので。
 
また人間は最初の間、問題に感じて騒いでいても、時間とともに慣れたり、むしろ変化後の方がメリットが出たりして問題自体もなくなってしまうことがある。
 
このようなことも考慮して「すぐやる」のか「すぐやらない」のか判断して取りかかるのがいいと思う。
 
ときには時間の流れに身を任せて放ったらかしにするのもいい。
 
 
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株式会社 ホウライ  宮下 順和
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