抜き型等
■トムソン型
ベニヤ板や樹脂板にレーザー加工でスリットを入れ、そこに同形状の刃物を埋め込んだ型の総称です。最近ではCADデータを使用し、より高精度な型ができるようになっております。金型など他の型に比べて安価で短納期のため、試作から量産まで幅広く使用されています。関東ではビク型と呼ばれます。
■ピナクル型
金属のプレートをエッチング、仕上げにより刃形状を形成した型。ほぼCADデータのまま製作されるのでトムソン型より高精度です。またトムソン型は刃物を埋め込んでいくので四角などの形状であれば、どこかに必ず継ぎ目ができますが、ピナクル型はそれがありません。複雑な形状に適します。
■彫刻型
金属のブロックを刃の部分を残して削って製作します。精度はピナクル型よりもよく、穴のカスなど不用部分を姿抜き加工と同時に型の中へ上げてしまう場合によく用いられます。厚みのある材料にも適しますが、型の納期、価格的にやや高価になります。
■金型
文字通り、一般的な金型を使用して加工します。不用な穴部分の抜き落としに使用します。上記3タイプが刃物で押し切っているのに対し、金型は打ち抜きで行います。精度良く安定して加工できますが、型の納期、価格は最も掛かります。
■一本刃
一本の直線の刃により材料を送りながら加工していきます。千切りのようなイメージです。縦と横のカットにより、四角い形状の製品を製作するときに用います。他の加工と異なり、専用の型が不用です。切断、ハーフカット共に可能です。