トムソン型(ビク型)


 

〇トムソン型とは?
トムソン型(ビク型)とは、抜き型を作って、紙に穴を開けたり、パッケージや紙器製品、段ボールや成型品、プリント基板などを裁断する抜型の事です。刃物を加工してベニヤ合板に埋め込みます。板に施した溝加工に、同じ形状に曲げた刃物を埋め込んで制作した型です。溝に鋼の刃物を埋め込んで 印刷物を型抜きし、この時の刃を埋め込んだ型を”トムソン型”と言います。トムソン型のメリットは、“低コスト”“短期間”で出来るところです。この型は地域で呼び方が異なり、西日本では【トムソン型】東日本では【ビク型】と呼ばれています。

〇出来ること・出来ないこと
加工には、出来ることと出来ないことがあります。まず、出来ることは、はさみやカッターナイフなどで切ることが出来る比較的軟質な素材の加工に適しており、フィルムやシート、ゴムパッキンなど工業用部品や電子部品、自動車部品などの打ち抜きに幅広く利用されています。それに対し、出来ないことは、厚み1mm以上の硬質の樹脂板や金属の加工(金属箔なら可能)などのはさみで切れない素材の加工はは適していません。

〇由来
トムソン型は、明治42(1909)年にアメリカで発明されました。日本に輸入したのは、明治45年(1912)年頃といわれており、なぜ「トムソン」なのか? 「トムソン型打抜機」を発売したのが、活字自動鋳造機の開発をしていたアメリカのトムソン・マシン社(現:トムソンナショナルプレス社)で、発明したのがジョン・S・トムソンだったと言われています。

〇製作される商品
製作される商品として、紙器用品・生活用品・文具用品・ジグソーパズル・段ボール・紙箱・基板・POP・ステッカー・精密部品用品・アミューズメント用品・化粧ケースなど様々あります。

〇まとめ
いかがでしょうか。トムソン型の加工方法について理解が深まったかなと思います。当社では、様々な加工方法で加工致しております。また、何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/