皆さんは「紙セパレーター」と聞いて、どのようなものかご存知でしょうか。紙セパレーターとは、剥離紙のことです。日常的にはシールを剥がした際に、処分される部分を指します。セパレーターは粘着剤面の保護だけではなく、製品自体の性質や品質を左右する部材です。今回は、紙セパレーターの特徴や種類を紹介していきます。

〇特徴・種類
セパレーターの特徴は、「粘着剤の保護」が挙げられます。粘着面の構成として、下から順に原紙→目止層→剥離剤となっており、剥離剤を剥離原紙に塗ることで、貼り合わせるときに剥離紙が簡単にはがすことが出来ます。また紙セパレーターの種類は3種類ございますので紹介します。
・クラフト紙:強度が強いため、主に包装用に使われている
・上質紙:通気性がよく、クッション性がいい
・グラシン紙:強度が高く、透明性が高い

紙セパレーター以外にも、PETフィルムを使用したPETセパレーターも存在します。また、紙セパレーターはPETセパレーターに比べて安い価格ではありますが、層間剝離という現象が発生することもあります。
〇用途・製品紹介
続いて用途と製品を紹介していきます。
【用途】
・ラベル/テープなどの一般工業用
・ディスプレイ/タッチパネルなどの特殊工業用
・医療用
・お菓子の台紙/包装に用いられる食品用
主にセパレーターを使っている製品として、シールの台紙や絆創膏/貼り薬、両面テープに使われています。配送用ラベルやお菓子の包装時にも見かけることが多い製品です。一般用、特殊工業用など幅広く使用されているのでぜひご興味あればホウライまでお問い合わせください。
〇画像の詳細
・黄色い方が紙セパレーター、透明の方がPETセパレーターです。

・3枚目はめくれ具合です。
・4枚目は紙セパレーターの他の例です。
・5枚目は正常なめくれ具合です。

→最後は 層間剥離の例です。紙も一緒に剥がれてめくれています。PETセパレーターではこれは起こりません。刃が深く入ったり、製品との相性が悪かったリ、時間が経過すると起こりやすくなります。

〇まとめ
いかがでしょうか。紙セパレーターについて紹介致しました。私達の身近なところにセパレーターは活用されています。様々な用途に合わせて使い分けが可能となっています。株式会社ホウライでは、両面テープやスポンジ、フィルム等様々な材料の加工を行っています。 何かご不明な点やご不安な事がございましたら、お気軽にお問い合わせください hourai.info/mailform/