両面テープには粘着剤の種類があり、ゴム系やアクリル系、またシリコン系とあり、粘着剤の種類によって特徴や用途が変わってきます。それぞれの特徴や形態・用途等を3回に分け、今回はゴム系の粘着剤について紹介します。
〇ゴム系粘着剤の特徴
天然ゴム自体は粘着性が低いため、一般的には粘着付与剤を添加します。それにより、多くの被着体につくことが可能となるので、包装用粘着テープとしてよく使用されております。主な特徴としまして 天然ゴムは価格が安く、耐熱性や耐候性は劣っていますが、被着体の選択が小さいです。さらに、極性基を持っていないので粘着力の上昇が小さいのが特徴となります。
〇形態
ゴム系の粘着剤の形態には、ゴムを有機溶剤に均一に溶解する「溶剤型」ゴムを加熱して溶かす「ホットメルト型」ゴムを加熱軟化させ、練って柔らかくする「固形型」の3種類があります。それぞれの長所・短所があり、溶剤型は比較的何にでもよく付き、低温の環境下でも付きやすい反面、光や熱に弱く、粘着剤が劣化します。ホットメルト型の長所として、平面には強力に貼りつけることが出来ます。その反面、溶剤型と同様に熱に弱く、粘着剤が劣化してしまいます。最後に、固形型は糊が柔らかいため、粗面に対して比較的よくはり付きます。その反面、溶剤型やホットメルト型同様に、熱に弱く、粘着剤が劣化してしまいます。
〇用途
主な用途として、家電やOA機器の加硫ゴムクッション材、またパッキン材の接着や仮止めに使用されます。また、クロロプレンゴムやEPTゴム、天然ゴムなどの様々なゴム材料の接着や仮止めに使用されたり、各種ゴム製品やEPDMゴム製品、布地の固定等、様々な用途に適しております。
〇まとめ
いかがでしょうか。両面テープの粘着剤によって、家庭や職場、地域と様々な場所や用途で使われております。何かお困り事になりましたら下記にお気軽にお問い合わせください。 hourai.info/mailform/